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要約

 チュウヒの餌動物として、哺乳類ではハタネズミが一般的である。鳥類では草原に生息するオオジュリンなどの小型鳥類や、水辺のカモ類が主な餌としている。他にもカエルなどの両生類や、魚類、爬虫類、昆虫を食べる。




 
※記載内容は、「目視によって捕食が確認されたもの」と「ペリットから検出されたもの」と「巣などの周辺から痕跡が見つかったもの」の結果を合わせたもの。
 ※記載順は「餌動物の種類、捕食が観察された時期(繁殖期or越冬期)、記述文献」としている。

哺乳類

 
チュウヒの餌となる哺乳類としては、本州ではハタネズミ、北海道ではヤチネズミが一般的なようである。両者の生息密度が低いところではカヤネズミを捕っていると思われる。イタチやウサギなどの中型哺乳類については、ハンティングによって仕留めたものではなく、死肉を食べていると思われる。

 ハタネズミ : 繁殖期・越冬期 (鶴 1990,平野ほか 2005,多田 2011,環境省自然環境局 2015)
 カヤネズミ : 繁殖期・越冬期 (多田 未発表)
 タイリクヤチネズミ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ドブネズミ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ハツカネズミ : 越冬期 (多田 未発表)
 
アカネズミ類 : 繁殖期 (環境省自然環境局 2015)
 ネズミ類 : 繁殖期 (中川 1991,日本野鳥の会岡山県支部 2002,環境省自然環境局 2015)
 ジネズミ : 繁殖期・越冬期 (平野ほか 2005,多田 未発表)
 シマリス : 繁殖期 (鈴木ほか 2016)
 アズマモグラ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 アブラコウモリ : 繁殖期 (中川 1991)
 ネコ(死体) : 越冬期 (鶴 1990)
 イタチ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 イイズナ : 繁殖期 (鈴木ほか 2016)
 ニホンノウサギ : 繁殖期 (多田 未発表)
 小型哺乳類 : 繁殖期 (千葉ほか 2008,市川ほか 2011)



鳥類

 
チュウヒの餌となる鳥類としては、ヒバリ、カワラヒワ、ヨシキリ類、ホオジロ類が一般的なようである。冬期にはカモ類が餌に占める割合が増えているようである。

 マガモ : 越冬期 (鶴 1990,平野ほか 2005)
 カルガモ : 繁殖期・越冬期 (鶴 1990,中川 1991,納家ほか 2007,多田 2011,環境省自然環境局 2015)
 オナガガモ : 越冬期 (鶴 1990)
 コガモ : 繁殖期・越冬期 (平野ほか 2005,Eduence Field Production 2011)
 ヨシガモ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ヒドリガモ : 越冬期 (鶴 1990)
 バン : 越冬期 (平野ほか 2005)
 オオバン : 繁殖期 (多田 2011)
 クイナ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ヒクイナ : 繁殖期 (中川 1991)
 カイツブリ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ハジロカイツブリ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 アカエリカイツブリ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ミコアイサ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 タシギ : 越冬期 (先崎ほか 2015(a))
 オオジシギ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ゴイサギ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 アオサギ : 繁殖期 (鈴木ほか 2016)
 サギ類(死体とヒナ?も含む) : 繁殖期・越冬期 (日本野鳥の会岡山県支部 2002,平野ほか 2005,多田 2011)
 オオコノハズク : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ツグミ : 越冬期 (鶴 1990,平野ほか 2005)
 トラツグミ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ツグミ類 : 越冬期 (石沢ほか 1967)
 キジ : 繁殖期・越冬期 (鶴 1990,中川 1991)
 ニワトリ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ウズラ : 繁殖期・越冬期 (石沢ほか 1967,鶴 1990,Eduence Field Production 2011)
 コリンウズラ : 越冬期 (鶴 1990)
 ショウドウツバメ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ハクセキレイ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ツメナガセキレイ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 タヒバリ : 越冬期 (鶴 1990)
 ヒヨドリ : 繁殖期・越冬期 (石沢ほか 1967,鶴 1990,平野ほか 2005,納家ほか 2007)
 キジバト : 越冬期 (平野ほか 2005)
 カワラバト : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ノゴマ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011,鈴木ほか 2016)
 ノビタキ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 ハシブトガラ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 オオジュリン : 繁殖期・越冬期 (平野ほか 2005,Eduence Field Production 2011,多田 2011)
 コジュリン : 繁殖期 (多田 2011)
 シメ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ウグイス : 越冬期 (平野ほか 2005)
 オオヨシキリ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 コヨシキリ(幼鳥も含む) : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011,多田 2011)
 セッカ : 越冬期 (鶴 1990)
 シマセンニュウ : 繁殖期 (鈴木ほか 2016)
 オオセッカ(幼鳥) : 繁殖期 (多田 2011)
 マヒワ : 越冬期 (石沢ほか 1967)
 カワラヒワ : 繁殖期・越冬期 (平野ほか 2005,Eduence Field Production 2011,多田 2011)
 ホオジロ : 繁殖期・越冬期 (鶴 1990,平野ほか 2005,Eduence Field Production 2011)
 カシラダカ : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ホオアカ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 アオジ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 シマアオジ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 モズ : 繁殖期・越冬期 (平野ほか 2005,Eduence Field Production 2011)
 ヒバリ : 繁殖期・越冬期 (鶴 1990,中川 1991,平野ほか 2005,千葉ほか 2008,Eduence Field Production 2011
 スズメ : 繁殖期・越冬期 (石沢ほか 1967,平野ほか 2005,多田 未発表)
 ニュウナイスズメ : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011)
 カラス類 : 越冬期 (平野ほか 2005)
 ウ類(死体) : 繁殖期 (環境省自然環境局 2015)
 小型鳥類 : 繁殖期 (日本野鳥の会岡山県支部 2002)
 鳥類(ヒナも含む) : 繁殖期 (三重県 2002,平野 2010,市川ほか 2011)
 カルガモの卵 : 繁殖期 (日本野鳥の会岡山県支部 2002)


爬虫類

 チュウヒの餌として一般的ではないが、ヘビの捕食例がいくつか見られる。

 ヘビ類 : 繁殖期・時期不明 (石沢ほか 1967,日本野鳥の会岡山県支部 2002,平野 2010)
 トカゲ類 : 繁殖期 (平野 2010,Eduence Field Production 2011)


両生類

 
報告例は少なめだが、春〜初夏の餌としてそれなりに利用しているようである。

 トノサマガエル : 繁殖期 (多田 2011,環境省自然環境局 2015)
 エゾアカガエル : 繁殖期 (Eduence Field Production 2011,鈴木ほか 2016)
 カエル類 : 繁殖期 (中川 1991,日本野鳥の会岡山県支部 2002,平野 2010,先崎ほか 2015(b))


魚類

 越冬期にしばしばチュウヒが餌にしているのを観察する。基本的には弱って水面に浮いているものや、死んで岸などに打ち上げられたものを食べているようである。

 魚類(死体も含む) : 繁殖期・越冬期 (鶴 1990,中川 1991,日本野鳥の会岡山県支部 2002,平野ほか 2005,鈴木ほか 2016)
 ウグイ : 繁殖期 (富士元 2005)
 ギンポ類 : 繁殖期 (環境省自然環境局 2015)


昆虫

 チュウヒの餌として、昆虫はあまり一般的ではないようである。ただし、巣立ち直後の幼鳥や、越冬期に餌が不足した際には、昆虫を餌としているようである。

 カマキリ : 越冬期 (鶴 1990)
 ミヤマクワガタ : 時期不明 (石沢ほか 1967)
 バッタ : 越冬期 (平野 2006,多田 未発表)
 コオロギ : 時期不明 (中川1991)
 昆虫類 : 繁殖期 (三重県 2002,多田 2011)



 実際に捕食したところは観察されていないが、チュウヒが襲ったあるいはチュウヒの飛来で逃げたものとして、ツクシガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、クサシギ、ハマシギ、ソリハシシギ、アオアシシギ、ダイシャクシギ、セイタカシギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、カワウ、タゲリがある。ただし、サギ類やカワウについては一般的な餌動物のサイズよりかなり大きいこと、シギ類についてはチュウヒから逃げた種類に対して実際の捕食事例が少ないことから、これらの餌動物がチュウヒをオオタカなどと誤認して逃げている可能性もある。
 また、チュウヒのペレットの中からイネの種が見つかったこともあるが、これは捕食した動物が食べていたものが、未消化のまま出てきたものと思われる。

 なお、渡良瀬遊水地では、チュウヒのペリットから鉛散弾が見つかっている(平野ほか 2004)その多くはカモ類を摂食したペリットから見つかっていることから、散弾銃で撃たれたカモ類をチュウヒが食べることで、体内に鉛散弾を取り込んでいると推測されている。



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